こんにちは。
世界的ベストセラー【LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略】を読みました。
なんとも壮大なタイトルですが、今後の進路を考えたりマイホームを建てる(買う)など、人生の大きな決断をする前こそ参考にしてほしいのでシェアします。
本1冊はだいたい1日〜3日くらいで読み終わることが多い僕ですが、この本は長かった。なんせ小さい文字でビッシリ400ページに渡って書かれているので。。
にしても学者の書く文はこむずかしい。この本ばかりだと疲れるんで、合間に大好きなリリー・フランキーの本も挟んだ。そのバランスが良かった。笑
すいません、余談でした。話を進めます。
【LIFE SHIFTの内容】
●若々しく生きる年数が長くなる【健康な期間が延びる】
●人生に新しいステージが出現【就職、引退の常識が変わる】
●都市で暮らす人が増える
●ロボットが人手不足を救う【人間にしかできないことが価値】
✅若々しく生きる年数が長くなる【健康な期間が延びる】
まず、今この記事を読んでいる50歳未満の人は、100年生きるつもりでいた方がいいです。
長寿化すると言っても、老いて衰えて生きる時間が長くなるわけじゃない。若々しく健康で生きられる期間が延びる。
これは見た目にも現れると言う。今のあらゆる世代は過去の同世代よりも総じて若く見える。
これは肌で感じる人も多いと思います。僕自身、今の30代・40代は若く見える。うちのお袋が同じ歳の時はもっとオバちゃんだった(笑)。今の80歳も昔の80歳よりも若い。
平均寿命は今後も延びるようで、理由は、栄養・医療・教育・テクノロジー・衛生・所得の改善が影響しているからなんだとか。。
ただ、長く健康で若々しくいるためには、良い食生活と適度な運動が欠かせない。不摂生な生活をしていても健康で若々しく生きられるわけじゃない。
「そんなに長く生きたくないわ」って人は、100年ライフを今の延長で捉えています。確かに、それだとキツい。
100年ライフで人生の在り方は根本から変わる。
多くの人が70〜80歳以上まで働くようになる。つまり働く期間が昔より20年くらい長い。その時、過去の人生モデルは役に立たない。今の感覚で仕事を捉えるとそりゃシンドイ。
じゃあ、どうするの?
LIFE SHIFTには、そのアイデアが書かれています。
✅人生に新しいステージが出現【就職、引退の常識が変わる】
今までの人生の流れは【教育→仕事→引退】という3ステージだった。今でもほとんどの人は人生をそういう流れで捉えてるんじゃないかな。
100年ライフをこの従来のモデルで機能させるには、必然的に仕事のステージを長くする以外ない。年金だけで生活していくのはもはや無理ゲーなので。
でも、それじゃあ余りにも過酷じゃないですかね。。
80歳を超すまで休憩もなく、柔軟な働き方もせずに、ノンストップで働き続ける人生をあなたは送りたいですか?
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で、踏まえて本書の結論がこちら↓
3ステージの人生(教育→仕事→引退)は破綻する。人生が長くなれば途中で変身を遂げることが不可欠になる。
もはや教育のステージだけで身につけたスキルだけでは生き抜けない。
人生途中での新たなスキルへの再投資や変身は必須。仕事自体も今あるものが消え、新たな職種が誕生します。
3ステージの人生に変わって登場するのがマルチステージの人生だと言う。
つまり生涯に異なる2つ3つのキャリアを持つ人生。早い話が、人生が長くなる分いろんなことにチャレンジできるってコト。途中ちょっと休む期間をつくったっていい。
これ、シンプルにいいですよね。
具体的に僕の場合で考えてみます。例えば、、
今はデザイナーだけど、次はライターもしくはWebエンジニア、はたまた古着屋オーナーになったっていいわけです。あるいは同時に全部やったっていい。その為には移行期間をとって、新たな知識やスキルを身につけるのが重要だぜって著書は言っています。
100年ライフでは、あなたは何にでも変われる。
年齢と肩書きも結びつかなくなるそうで、
今は「大学生」と言えば10代〜20代前半をイメージしますが、それが変わる。新たな知識への投資の為に、僕みたいなおっさんの大学生も全然普通になるってわけです。
つまり、いろんな世代がゴチャ混ぜになってくる。これはいい。ホリエモンも言ってたけど、同世代としかツルまないってあんまいい事ないので。。
少しだけ夫婦関係についても触れておくと、共働きの方がマルチステージの時代には有利です。理由はパートナーがキャリアを移行する際に金銭面で支えることができるから。
来たる100年ライフには、マルチステージの人生に柔軟に適応して行けよ(社会人こそ勉強しろよ)、ってことが著書が一番言いたかったこと。
以下、少し引用します。
マルチステージ化する長い人生の恩恵を最大化するためには、上手に移行を重ねることが避けて通れない。柔軟性をもち、新しい知識を獲得し、ときには古い友人を手放して新しい人的ネットワークを築く必要がある。
LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 著)
多くのステージを生きる時代には投資を怠ってはならない。自分のアイデンティティを変えるための投資、新しいライフスタイルを築くための投資、新しいスキルを身につけるための投資が必要だ。
✅都市で暮らす人が増える
今後、多くの人が高スキルの人材が集まる都市へ移り住むと言う。
インターネットがこれだけ当たり前になった世の中で、これは意外だった。ネットがあれば、どこに住むかなんて関係ないと思っていたから。
以下、少し引用します。
なぜ、多くの人が都市に住みたがるのか?
LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 著)
インターネットが登場した当時、物理的な距離が重要性を失い、自分の好きな場所で暮らせるようになると言われていた。
しかし実際には、「遠さ」の弊害は問題でなくなったかもしれないが、「近さ」の価値はむしろ高まっている。これは、質の高いアイデアと高度なスキルの持ち主のそばに身を置くことの重要性が高まっていることの表れだ。
確かに、都市に住む聡明な人たちのそばで暮らし、刺激をうけるのは魅力的だ。田舎だけに住み、徐々にしぼんでいく人生なんて送りたくはないし。。
100年ライフでは、住む場所にも柔軟性を持たせた方がいい。「ふるさとは日本、あるいは地球」くらいの感覚がいいのかもしれない。笑
例えば、
独身の頃は都市に住み、結婚して子育てする期間は自然が豊かな長野あたり(長野が地元じゃなくてもいい)に移り、子供の手が離れる頃にはまた都市に...。みたいなスタイルもあり。
この狭い日本。親でも旧友でも、会おうと思えば誰とでも数時間もあれば会えます。
この時、従来の人生モデルのようにマイホームに35年ローンなんて組むと柔軟性が大きく損なわれる。僕は既にマイホームを建てているので(あちゃ〜、苦笑)、今後は売却も含めて考え直す必要がありそう。。
子供も仕事に合わせて住むとこを決めるわけなので、そうなると家も相続させられない。100年ライフではとにかく身軽に、住む場所もいろんな選択肢が持てた方がいい。
✅ロボットが人手不足を救う【人間にしかできないことが価値】
LIFE SHIFTではテクノロジー(ロボット・AI)が人手不足を救うという視点でも書かれています。人口減少とベビーブーム世代の引退によって起こる大規模な人手不足をテクノロジーが救うと。。
この視点がいい。
とかくロボットやAIの話になると「今ある仕事が奪われる」という話になりがちだから。。
ロボットの力をうまく借りて、僕らは人間にしかできない楽しいことをやって行けばいいんじゃないですかね。
例えば、僕は長時間の単純作業が苦手です。過去に工場の製造ラインの仕事をしたことがありますが苦痛でした。そういう作業はロボットの力を借りればいい。
逆に、ロボットが苦手で人間が得意なことは?
キーワードは【創造性・共感・問題解決】
将来的には創造性の価値が増し、いろんな分野で役に立つ汎用スキルがいっそう必要とされる模様。。
なかなか抽象的ですが、心理学・IT・マーケティング・ライティング・デザイン・動画制作あたりですかね。これらにはどんな業種でも使える汎用性があるから。
あなたはどう思いますか?
少し長くなりましたが、この記事が何かの参考になれば嬉しいです。
おわり
【追伸】
デザインスキルに興味のある方にこんな記事も書きました↓よければどうぞ。